蝶の毒 華の鎖~大正艶恋異聞~
おどろおどろしい「忌火起草」は97%でどん詰まり。
残りは例のランダムに8ヵ所出現する車内編のうち2ヵ所だと思うので、気が向いた時にボチボチやることにします。
そしてついに乙女ゲーム初体験(´∀`)
PS Vita版「蝶の毒 華の鎖~大正艶恋異聞~」をプレイしました!
18禁乙女ゲーム最高峰の呼び声高く、数々のレビューに
・ストーリーがしっかりしている
・声優さん達の喘ぎ声が凄い
とあったのを参考に選びましたw
操作性はかなり良くて、Rボタンで既読部分はワープ並に飛ばせるし、左フリックで1つ前の分岐に戻り、右フリックで1つ先の分岐に進めたりと大変攻略しやすい。やはりサウンドノベルはこうでなくてはね。
選択肢も分かりやすく、素直に選べば行きたいルートに入れるので、あっという間にコンプできました。
舞台は大正七年。ヒロインである華族令嬢:野宮百合子が周囲の男性と情を深めていく物語。恋愛ゲームなのにいきなり父親が何者かに刺し殺され、呪われた家の秘密を暴いたり犯人探しも楽しめる、なかなか濃い内容でした。
ここでちょっと華族制度の復習を。
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注:スキャンダルの項必見。芳川鎌子(芳川寛治夫人、芳川顕正伯爵四女)がお抱え運転手と図った千葉心中萌えたw
昭和22年までこんな身分制度が存続していたとはおったまげ。
ヒロインの父親である当主:野宮康之の階級は子爵。使用人からは殿様と呼ばれます。妻は奥方様、息子は若様、娘は姫様。「おひいさま」という呼び方はドラマなんかでもよく出てきますね。
これからこのゲームをプレイする方はいらっしゃらないと思いますが、この先はネタバレで感想を。
◆姫様のお相手達
1.斯波純一(CV茶介)
強引な俺様タイプの成金。28歳。
一途な面が万人受けすると思われる。私も結婚するなら迷わずコイツですw 姫様を執拗に追い続ける理由となった子供時代の思い出が多少陳腐な気もしますが。身を呈して命を救ってくれたシーダを慕うオグマを思い出しますね。BADENDも感動的でした。
2.瑞人(CV平井達矢)
夜ごと花街に通うヒロインの兄。22歳。
当主が女中に産ませた庶子で、ヒロインとは腹違いの兄妹。と思いきや実は!w さすが華族の若様で着流し遊び人の風情が好きな人もいるかもですが、艶っぽいおっとりした口調がまだるっこしくて、ええい貴様もっと早く喋らんか!と忌火起草の如くイライラさせられました。BADENDでは太宰治さながら芸妓と入水自殺、館モノの定番炎上ラストなど、実にあっぱれでございました。
3.尾崎秀雄(CV須賀紀哉)
幼なじみの真面目な軍人。24歳。
大正時代には未婚の男女が二人で写真に収まるなぞ考えられなかったとのこと。一大決心でヒロインとツーショットを撮影するシーンは大変微笑ましいものでした。でも鳥マニアはちょっとなー。
4.藤田均(CVチアノーゼ三太夫)
イギリス人とのハーフであるお堅い野宮家執事。37歳。
ヒロインが幼い頃から屋敷に仕えているこの家令、仕事中はスーツ姿で一分の隙もない鉄面皮のくせに、中身は女々しくて姫様にガンガン攻めてもらわないと何もできない残念キャラ。3、4年前に恋人を瑞人(推定18歳)に二度も寝取られている。BADENDは姫様専用駄犬。
5.真島芳樹(CV大石恵三)
さわやか書生タイプの園丁。25歳。
ファン多し。優しさ・爽やかさは最大の武器です。呪われた出自や裏の顔がまた切なくていいですし。にしても闇の阿片王(笑)があんなにあちこちで顔バレしていていいのでしょうか。
5人とも非常に個性的でよかったです。どのキャラがお気に入りかで性格がわかりますね。私は自分では割と普通の嗜好だと思っていたのですが、執事を気に入っちまうなんて存外変態でガッカリですわ。元々ですが。
◆アダルトシーン
レビューや製品のHPを見る限り、元のPC版では結構凄かったらしいのですが、PSPやPSVに移植されるに当たり、きわどい表現は大幅カット。
キス→暗転→事後とか非常にソフトで残念でした(爆)。絵も肌色部分はせいぜい鎖骨まで。文章表現もかなり婉曲なものになっています。
近親相姦の話は特に禁忌みたいで、ごっそり削除されているため園丁ルートの背景がいまいちわかりにくくなっている、とPC版プレイ済の方の感想にありました。確かに園丁は姫様の気持ちを受け入れただけで、自分はさほど思っていなかったような印象。この物語の根幹をなす筈の苦悩が希薄でした。
エッチ度が低くなるくらいは仕方ないけど、ストーリーの趣が変わってしまうのは残念なことです。
でも喘ぎ声は噂に違わずよかった!
ディープキスくらいで男性があんなに喘ぐかよ!というツッコミはさておき、いやー声優さん凄いですわ。ええもん聞かせてもらいました( ´,_ゝ`)
あとBGMも素敵でした♪
これぞ昼メロ!みたいな隠微な曲をよく作れるなぁと。
サントラ買っちゃったりしたら笑ってやって下さい。
◆総評
期待したほどエロ度が高くなくて肩すかしでした。こういうゲームって官能小説と同じ類いの需要なんだろうか。だとしたらPSV版ではまだまだですね。画像でイメージが限定される分、想像力が働かなくなります。
キャラに萌えるかというと、まあ所詮二次元なので。こんな人いるわけないよーとつい思ってしまう。闇の阿片王とか(しつこい)。でも勝手にストーリーを妄想する種にはなりました。
コンプしてから巷の感想を読み漁ったのですが、皆さんPC版コンプの方ばかりで、あれこれ比較されてました。
その中に「個人的に、妹を思っては一人果てたの一文が好きだったので これもまるっと削除になっていたのも残念」というご意見がありました。
こんなの見ちゃうとPC版やりたくなっちゃうじゃないかー!o(><)o
という訳で、あれこれ言いましたがまあ結構面白かったです。
ゲームは途中で続けるのが辛くなるようでは駄目だ、というニンテンドーの岩田社長に賛成。このゲームは一気でした。どうぞ皆様、私めを変態、好き者、なんとでもお呼び下さい。
さて、夜も更けてまいりました。最後まで読んで下さった方、長らくお付き合い頂きまして誠にありがとうございます。次回は非18禁の乙女ゲームに挑戦の予定です。
ではそろそろ休む事に致しましょう。
藤田!床の用意を。