2018年5月の読書メーター
2018年5月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:503
ナイス数:77
AX アックスの感想
恐妻家の男と息子の心温まる物語が、非現実的な殺し屋稼業の顛末とともに語られる相変わらずの面白さ。スズメバチや蝉、槿などの名前も登場し、懐かしく読んだ。連作短編集だがあちこちに張りめぐらされた伏線がラストで見事に回収され、古き良きハリウッド映画のように後味スッキリ。この小説を読んだ人は「蟷螂の斧」「一矢報いる」という言葉の意味をしみじみ考える事になるだろう。
読了日:05月22日
著者:伊坂 幸太郎
ミステリと言う勿れ 2 (フラワーコミックスアルファ)の感想
バスジャック解決編と新たな事件の始まり。と、新幹線内での小さな謎解き。タイトル通りミステリはそこそこに、整が言いたい事をズケズケ言うのが面白い。人の気持ちを察するスキルを何故部下や身内にだけは発揮しないのか、というようなオヤジの身勝手には特にシビアなような気がする。あと徘徊老人を自由に歩かせるオランダの施設の話等、閉鎖的な日本のやり方を批判するのも痛快。
読了日:05月28日