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読んだり観たり遊んだりした感想

2013年4月の読書メーター

2013年4月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:3726ページ ナイス数:93ナイス

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 04月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 04月号 [雑誌]感想 A.自分を信じ、明確な目標を設定して努力すれば、どんなことでも達成できる。B.チャンスに備えて準備をし、チャンスを見極めて行動すれば、どんなことでも達成できる。→Aを選ぶ人が多いが、これでは努力すればなんでもできる、になってしまう。自分が最大限に努力してなんとか達成できるレベルはどのくらいなのかを見極める直感を養いなさい、ということらしい。ケネディは戦略的直感でアポロ計画を進めたそうな。こういう記事を読むとますます自分の凡人ぶりを自覚するね。 読了日:4月3日 著者:
屍鬼〈4〉 (新潮文庫)屍鬼〈4〉 (新潮文庫)感想 一番冷静に対処していると思っていた医者の敏夫が正志郎にしてやられ、恭子を実験材料にして殺したと静信になじられる。知らぬ間に村は屍鬼たちに侵食され、残り少ない住民に事態を説明しても誰も信じようとせず、八方塞がりで孤立していく。全てを知りながら自らの手を汚したくないと逃げる静信には怒りを覚えるが、静信が屍鬼の存在をどう納得していくかという事が、静信の書く人間の原罪に関する小説と共にメインテーマなのだろう。実に歯痒い。夏野は起き上がっているのか、昭は無事なのか、失踪した信明の役割は。最終巻が気になる。 読了日:4月4日 著者:小野 不由美
時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)感想 ロバート・F・ヤングの『時が新しかったころ』収録。1961年の『たんぽぽ娘』より後の作品だろうなと思ったら、はたして〈イフ〉1964年12月号に発表された作品だった。骨子は同じだが、マシンや異星人、アクションが緻密な分SFらしさが増している。更に書き伸ばされて、長編Eridahn(1983)になっているそうな。歴史は初めから決定されている、過去は変えられない、未来を知ろうとするのは愚かな事だ、というのが彼の主張だが、時を超えたロマンスは永遠に不滅らしい。 読了日:4月4日 著者:R・F・ヤング他,ジャック・フィニイ
ボクを包む月の光 -ぼく地球(タマ)次世代編- 12 (花とゆめCOMICS)ボクを包む月の光 -ぼく地球(タマ)次世代編- 12 (花とゆめCOMICS)感想 【ネタバレすみません!】紫苑が消えて泣き濡れる木蓮が、亜梨子の身体を借りて「『夫婦』だとあの時言うしかなかったわ」と月の独房でのいきさつを訴えるのを見て、前作でのあれこれをしみじみ思い出した。亜梨子のお腹にいる二人目の子供が紫苑に似てくるシーンは泣けるね。チビ紫苑がラズロやキャーと幸せに暮らした時間が短すぎて宝石のように輝いてしまうよ。 読了日:4月7日 著者:日渡早紀
男子高校生の日常(5) (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常(5) (ガンガンコミックスONLINE)感想 毎度家族が買うのでもったいないから読んでいる。正直あまり面白くなくてお金の無駄だと思っていたが、この巻はなかなか面白かった。創立記念日に登校した二人や鍵がなくて家に入れない父子や真剣な缶ケリとか。あと部活を転々とする度に学習していく男子もいい。女子ネタは相変わらずつまらないので作者の経験のなさが伺える。 読了日:4月7日 著者:山内 泰延
男子高校生の日常(7)(完) (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常(7)(完) (ガンガンコミックスONLINE)感想 この巻は女子ネタが多くて今ひとつ。不自然というか、そこじゃないだろうという感じかな。タダクニの大掃除は面白かった。この巻で最終なんですか?お疲れ様でした。なんだかんだでズババババーンと面白かったですよ。男子高校生よ、残念であれ。 読了日:4月7日 著者:山内 泰延
男子高校生の日常(4) (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常(4) (ガンガンコミックスONLINE)感想 ブクログ見たらこの巻は読んでいなかったようなので。相変わらず女子ネタがちょっと。「男子高校生と地面」が面白かった。雪で滑って転ぶだけで何故こんなに笑えるのか、自分が壊れてしまったようで怖い。あとカバーの著者近影(?)が逆さまなのは何か意味があるのだろうか。なんだかんだであと6巻が届けば全巻読んでしまうとは我ながら驚き。 読了日:4月7日 著者:山内 泰延
屍鬼〈5〉 (新潮文庫)屍鬼〈5〉 (新潮文庫)感想 ついに敏夫までやられたかと暗澹たる思いでいたら、なかなかどうして大した役者先生だった。ついに村人は屍鬼の存在を認め反撃に出る。もう残り少ないと思っていた村人がどこからこんなに集まったのか、老若男女一致団結して屍鬼を狩る様は壮絶だった。静信は自分達の命を脅かす屍鬼を狩る事に最後まで疑問を感じていたが、沙子を守るためにはためらいなく大川を殺した。自分が生き長らえるための殺人に対して静信や沙子のように罪悪感を持つか、恵や大川のように当然だと思うかがこの小説のテーマだったのだろう。 読了日:4月10日 著者:小野 不由美
放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)感想 女子高生。男と付き合っている。ふしだらとは違う。集団の中にいても流されない。自分の考えをしっかり持っている。親の離婚を経験しているーーそういう若いけれど中身はしっかり大人な女の子が著者の作品にはよく出てくる。語り手となる「私」が、そういう大人な友達や先輩の女の子に憧れつつ、成長して最後には自分の恋愛を手に入れる、感性溢れる短編集。高校の時に読みたかったな。私もこういう大人な子になりたかったけど、残念ながら完全にその他大勢のガキンチョだったよ。毎度ヒロインのお父さんカッコ良すぎ。 読了日:4月14日 著者:山田 詠美
男子高校生の日常(6) (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常(6) (ガンガンコミックスONLINE)感想 とうとう全巻読んでしまった。映画化されるらしいけど、このノリを実写で出せるのだろうか…「男子高校生とフランクフルト」が面白かった。 読了日:4月18日 著者:山内 泰延
虚像の道化師 ガリレオ 7虚像の道化師 ガリレオ 7感想 月9で「ガリレオ」のドラマが始まり、第1話は間に合わなかったが慌てて原作を入手した。「幻惑す(まどわす)、心聴る(きこえる)、偽装う(よそおう)、演技る(えんじる)」の4編収録。次作の『禁断の魔術』に比べて本作は巷でさほど評判が良くなかったと聞き、あまり期待しないよう自分に言い聞かせながら読んだが、予想外に面白くて嬉しかった。ミステリーとしてはトリックに意外性が足りないという事なんだろうが、いつにも増して心理劇が秀逸なのが私には重要なのであった。人間が書けていなければ台無しなのだよ、ヘイスティングス君。 読了日:4月20日 著者:東野 圭吾
マーガレット 2013年 5/5号 [雑誌]マーガレット 2013年 5/5号 [雑誌]感想 別冊ふろくの「ベルサイユのばらエピソード」が読みたくて購入。16pって短い。というか、ベルばらホントにマーガレットに連載されてたのか? 現在連載されている他のマンガとレベルが違いすぎて今の読者層に疑問を感じる。 読了日:4月20日 著者:
禁断の魔術 ガリレオ8禁断の魔術 ガリレオ8感想 「透視す(みとおす)、曲球る(まがる)、念波る(おくる)、猛射つ(うつ)」の4編。双子のテレパシーを扱った「念波る」にもしてやられたが、やはり内容もボリュームも最後の「猛射つ」がメイン。間違いなく今期ドラマの最終話はコレになるだろう。アニメの影響もありレールガンだけでもインパクト大だが、湯川が「禁断の魔術」の使用を是とするか否かが帯にもあるように最重要事項。結末には概ね満足したが、件の代議士とその行動を指示した秘書に天誅が下らなかったのが心残り。にしても理系出身で人の心理まで細やかに描ける著者は反則だわ。 読了日:4月22日 著者:東野 圭吾
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想 主人公が何を思って行動しているかが細やかに描かれており、共感出来るところは多い。村上春樹にしては不思議さ控えめな話だった。相変わらず伏線が回収されずに未完の印象が強い。沙羅との結末が書かれていないのはいいとして、灰田の話が尻切れとんぼなのは中途半端すぎやしないか。彼もまた自分の中につっかえているものごとのひとつなのだと傍点まで付けていたのに。読者に考える余地を残す自由度の高い作品の方が好きだと言う人もいるだろうけど、私は伏線をしっかり回収して収束する作品が好きです。すみません。 読了日:4月24日 著者:村上 春樹
夢幻花(むげんばな)夢幻花(むげんばな)感想 面白かった!日本刀のプロローグ1と中学生の初恋騒動のプロローグ2が、今後どう繋がっていくのかと思っていたら、黄色いアサガオ・水泳・ロックと予想外の展開で読ませる読ませる。またしても私は名探偵になれませんでした。若い二人は本当によくあそこまで調べたなぁと。そして全ての伏線が見事に回収され「そうだったのか!」と納得する時の快感。やめられまへんなぁ。最後には前向きに生きようとする若者の爽やかさと、タイムリーに原発への取り組みを考えさせるおまけ付き。恐れ入りましてございます。 読了日:4月26日 著者:東野 圭吾
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