florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

2017年9月の読書メーター

2017年9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1786
ナイス数:79

バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)バスカヴィル家の犬 (新潮文庫)感想
子供の頃に簡約版を読んだ記憶があるが、省略のない完訳版をちゃんと読めてよかった。今更ながらシャーロック・ホームズに興味を持った理由は、大逆転裁判をプレイしたからに他ならない。まあどんな不謹慎なきっかけでも名作に触れるのは良い事だ。そしてシャーロック・ホームズ・シリーズを読んでいれば、大逆転裁判はより一層楽しめる。名探偵コナンも無論一層楽しめる。そうして人生が豊かになっていくのだ。事件自体は現代の捜査ならあっという間に解決するような内容でも、馬車と電報の時代ではさもありなん。
読了日:09月10日

著者:コナン・ドイル


緋色の研究 (新潮文庫)緋色の研究 (新潮文庫)感想
これまた大逆転裁判の影響で。というか、子供の頃に読んでおくべき本の取りこぼし拾いの一環。小学校の図書室や学級文庫に置いてあったのは子供向けの簡略化された児童書ばかりだった。やはり一度はきちんと読んでおかねばとずーっと気に病んでいた(笑)ホームズとワトソンの出会いや、巻尺や拡大鏡を使用しての捜査、グレグソンとレストレードの間抜けぶり等が確認出来てよかった。言われ尽くされている齟齬もその通りだと思う。大逆転裁判2では実にScarletを効果的に使っているので、興味のある方は是非プレイして欲しい。
読了日:09月10日

著者:コナン ドイル


四つの署名 (新潮文庫)四つの署名 (新潮文庫)感想
シャーロック・ホームズのトレードマークと思われているインバネスコートに鹿撃ち帽という服装は、正典には全く表記がなく、挿絵や演劇によって作られたイメージであると知って驚いた。そしてこの作品によれば、ホームズは1日にコカインを3度打つ不健康極まりない男だった。ワトソンはこの事件でほんの数時間冒険を共にした女性に恋をして婚約。といったような私生活面を垣間見る事が出来たのが収穫。事件の内容は今ひとつ面白味に欠ける印象。
読了日:09月10日

著者:コナン・ドイル


恐怖の谷 (新潮文庫)恐怖の谷 (新潮文庫)感想
シャーロック・ホームズ・シリーズの長編から始めて4作目。ホームズの推理にもだいぶ慣れてきた。ただ、意外性を演出するための脇役があまりにも間抜けすぎて、少々鼻についてきた。今回は推理小説として大変分かりやすい内容だったのと、宿敵モリアティ教授の存在が匂わされている事が新鮮で退屈しなかった。やはり発表順に読んだ方が、事件の回想や人物関係は分かりやすかったかな、と後悔している。
読了日:09月11日

著者:コナン・ドイル


シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)感想
長編を読み終わり短編集へ。きっかけは大逆転裁判だったが、さらにドラマ「SHERLOCK」をシーズン1〜4まで完走。出来れば正典は発表順に読みたかったが、ドラマに出てくる短編はその都度先に読んでしまった。やはり元ネタを知っているとドラマも倍楽しめる。ホームズの推理にもだいぶ慣れ、展開を予想出来るようになってきた。ホームズとワトソンのウィットに富んだ会話が楽しい。
読了日:09月20日

著者:コナン ドイル


シャーロック・ホームズの思い出 (新潮文庫)シャーロック・ホームズの思い出 (新潮文庫)感想
「ノーベリ」の元になった『黄色い顔』、マイクロフト初登場の『ギリシャ語通訳』、モリアーティ教授が登場した途端いきなり終焉を迎える『最後の事件』等々盛り沢山。当時のストランド・マガジン読者は突然の最終話に嘆いただろうなと。捜査は相変わらず拡大鏡で足跡を見たり夜中に張込みをしたり。調べ物も書物や文書に当たったり電報で問い合わせたり大変だ。今なら指紋とDNA鑑定で一発な内容も、19世紀の犯罪者は平気で葉巻の吸殻を暖炉に放り込んで現場を去る。それでも続きを読みたいと思える意外な結末を用意するところが凄い。
読了日:09月27日

著者:コナン・ドイル

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