florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

2016年2月の読書メーター

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1126ページ
ナイス数:43ナイス

太宰治全集〈8〉 (ちくま文庫)太宰治全集〈8〉 (ちくま文庫)感想
冬の花火』をきくドラで。あまりの端折りぶりに真実を知りたくなり原作を読んだ。都会に出て幸福を掴めなかった娘と、血の繋がらない娘に献身的に尽くす田舎の継母の心情と過去が、戦後の退廃感を背景に戯曲として語られる。数枝を慕う清蔵が数枝の亭主の書いた小説を読み、二人が隣部屋で寝起きしているかのような生々しさを感じるところが印象的。
読了日:2月26日

著者:太宰治


グッド・バイ (新潮文庫)グッド・バイ (新潮文庫)感想
確認したい事があり再読。怪力のかつぎ屋は永井キヌ子、二十五、六。ほっそりして、手足が可憐に小さく、顔は愁いを含んで、梨の花の如く幽かに青く、まさしく高貴、すごい美人。そして鴉声。トンカツ屋でキヌ子が食べたのは、トンカツ、鶏のコロッケ、マグロの刺身、イカの刺身、支那そば、ウナギ、よせなべ、牛の串焼き、にぎりずしの盛合せ、海老サラダ、イチゴミルク。その上キントンを所望していたからそれも食べているだろう。大食いでも十貫背負って歩けば太らないらしい。それにしても最後の原稿が『グッド・バイ』とは偶然か狙ったのか。
読了日:2月29日

著者:太宰治


王妃マルゴ 4 (愛蔵版コミックス)王妃マルゴ 4 (愛蔵版コミックス)感想
コリニーにいいように操られるシャルルが馬鹿すぎる。実際はどうだったかわからんけどカトリーヌ・ド・メディチは相当なやり手だったようだ。マルゴはどんどん美しくなっていくが、女としての幸せしか考えていないとしたらもったいない事だ。
読了日:2月29日

著者:萩尾望都

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