florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

2014年12月の読書メーター

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1380ページ
ナイス数:113ナイス

女のいない男たち女のいない男たち感想
「まるで〜のように」という比喩がいちいち意外で的確で、やはり上手な作家さんなんだなとしみじみ。アイディアは良くても文章が杜撰で台無しな小説は耐え難い。なんて、偉そうにすんません。これはリアルな短編集、と思いつつ読み進んでいったら「木野」でガツンとやられた。まあ不思議要素も魅力的ですが、凡人にもついて行ける程度にお願いします。
読了日:12月3日 著者:村上春樹


姉の結婚 8 (フラワーコミックスアルファ)姉の結婚 8 (フラワーコミックスアルファ)感想
ようやく完結。花井先生あっぱれでしたが、真木君の変態ぶりには敵いませんでしたね。一人の女性にあそこまで執着できるエネルギーはどこから来るのか。にしてもヨリさんは最後まで情けなかった。あれだけ頭のいい人が信じて裏切られるを繰り返す事自体ありえんし、諦めるにしても本人に確認しないとかヘタレ過ぎる。とは言うもののハッピーエンドで良かった良かった。この作品を通して一番びっくりしたのは母親とルイの秘密かも。
読了日:12月13日 著者:西炯子


ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)感想
やっと入手できました。マーガレット50周年のコメントを求められ、コメントではなく漫画を描きたいとお願いした池田理代子先生、流石です!そして40年ぶりに描いても絵が全く変わっていない事に感動しました。まだまだ描きたいエピソードが沢山あるとの事。楽しみにお待ちしております。
読了日:12月13日 著者:池田理代子


男ともだち男ともだち感想
比較的誰とでも寝てしまう神名、沢山の愛人がいるハセオ。そんな二人が体の関係を持たずに友達関係を続けていく様子が、周囲の人々との出来事から綴られる。同棲している恋人に殴られたり、イケメン医者の愛人と別れたり。自分と全く違ったタイプのヒロインにこれだけ感情移入できるのも珍しい。仕事に対する考え方や、編集の笹野の言葉、露月さんの鋭い指摘、美穂の器用な生き方等、色とりどりの素材で緻密に織り上げられたタペストリーのような小説。神名の成長が熱く心に残った。
読了日:12月15日 著者:千早茜


海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)感想
どんな苦境に立たされても戦い抜く男、国岡鐵造。その店主を信じて身を粉にして働く店員達。皆輝かしい日本の未来を信じて楽しそうに働いていた。こういう人達に日本の経済は支えられていたのだ。身の引き締まる思いとはこの事。内容はシビアなのに、次々と難問をクリアしていく様子が面白く、あっと言う間に読んでしまった。ラクしたい〜とブーたれている若者達必読の書。上巻ラスト近くに『永遠の0』の宮部が零戦から降りてくるシーンがあってニヤリ。
読了日:12月17日 著者:百田尚樹

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