florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

2014年11月の読書メーター

2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1353ページ
ナイス数:90ナイス

名探偵マーニー 5 (少年チャンピオン・コミックス)名探偵マーニー 5 (少年チャンピオン・コミックス)感想
積読本消化。一応学園モノでギャグも入るが相変わらず暗い独特な雰囲気。探偵にかこつけて人生の機微を表現したいのか、狙いが全くわからん。とはいえ意外性はそこそこあるし「うそつき」は切なくてよかった。
読了日:11月3日 著者:木々津克久


平凡平凡感想
窓を開けたり、おにぎりを作ったり、なんでもないことが人生を全く違うものにしてしまう。あの時ああしなかった自分、別の人生を送っている自分に人は皆思いを馳せる。自分に選ばれなかった自分より、今の自分は幸せでなければならないと思いつめる。しかし、他者の思惑など届かないほど頑強なそれぞれの道を、私たちはいつの間にか歩いているのだ。ということかな。
読了日:11月6日 著者:角田光代


虚ろな十字架虚ろな十字架感想
さまよう刃』で少年法に一石を投じた著者が、今度は死刑制度について問いかける。身内を殺された被害者側・殺してしまった加害者側の心情が細やかに描かれ、単純には裁けない実情について深く考えさせられた。相変わらずプロットが見事。プロローグの若い二人が本編に登場した時には感嘆の声をあげた。死刑は無力かという問いに著者は答えを示していない。が、『人を殺せば死刑ーーそのようにさだめる最大のメリットは、その犯人にはもう誰も殺されないということだ。』の一文が重い。被害者参加制度については知らなかった。
読了日:11月8日 著者:東野圭吾


スタープレイヤー (単行本)スタープレイヤー (単行本)感想
恒川さんは日本の民話風不思議物語専門かと思いきや、一気にRPGのようなファンタジーワールドへ。私がスタープレイヤーになったとしても、やはり夕月のように住まい・物資、容姿・能力、知識・娯楽、そして他者との交流へと平凡に星を使っていくだろう。国造りの話になってきてからは面白さが失速してしまった。ラナログか経験したフーリッシュサークルや、幽のような使い方は興味深かった。
読了日:11月20日 著者:恒川光太郎


天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)感想
鷹央が次々と診断をつけていく様は面白かったが、世の医者が皆これほど診断出来ないとしたら問題だ。河童の正体がダイバーでは当り前すぎる。不可視の胎児は私ですら真っ先に子宮外妊娠を疑った。人魂の原料はガリレオの二番煎じっぽい。主要人物が皆キラキラネームなんてあり得ないし安っぽく感じる。特に大鷲にはビックリ。
読了日:11月26日 著者:知念実希人

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