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florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

2014年5月の読書メーター

2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1867ページ
ナイス数:46ナイス

奇想と微笑―太宰治傑作選 (光文社文庫)奇想と微笑―太宰治傑作選 (光文社文庫)感想
森見登美彦氏の『太陽の塔』を読んだ時、これを書いたのは本当に現代人なのかと不思議に思った。まるで太宰治の書いた小説のようだったから。その原点はこれらの小説だったんだなと納得。私は太宰の『斜陽』に心酔し、スウプはひらりと食したいと思っている馬鹿者であるが、こういうヘンテコで愉快な小説も書いていたのかと新鮮だった。「酒の追憶」の途方もない酔いっぷりと、「女の決闘」の創作的解説が印象的だった。最後に「走れメロス」を久しぶりに読めてよかった。
読了日:5月2日 著者:太宰治


放課後はミステリーとともに放課後はミステリーとともに感想
第1話「霧ヶ峰涼の屈辱」から読めとわざわざ注釈が入っている意味がようやくわかった。そこだけは綺麗に騙された。が、高校が舞台なだけに日常生活における些細な謎解きが多く、少々退屈感あり。『謎解きはディナーのあとで』は刑事の話だったし殺人事件が起きたりして緊張感があったのかなと思う。面白く思う要素はそれだけではないと思うが。
読了日:5月9日 著者:東川篤哉


姉の結婚 7 (フラワーコミックスアルファ)姉の結婚 7 (フラワーコミックスアルファ)感想
前巻がグダグダで少々嫌になっていたところ、怒涛の急展開。これだからオトナは侮れない。真木の奥さんの妊娠は不倫相手の子だと思ってはいたけれど、こういう展開になるとはね。ルイの件も青天の霹靂だった。お母さんもいい女だったんだなぁと。私も親に愛されない子供だったけど、「自分の問題の原因をいつまでも過去に求めるのはやめなければと」というヨリの言葉には重みがあった。とっくに分かっていたけどね。
読了日:5月11日 著者:西炯子


探偵部への挑戦状 - 放課後はミステリーとともに2探偵部への挑戦状 - 放課後はミステリーとともに2感想
鯉を凶器にしたり、モミの木を隣の楓の木の上までぶん投げたり、カッターを綿菓子で覆ったり、謎解きがかなり不自然で苦しい。大体カッターで顔に切りつけたら冗談では済まないし、リアリティがない。キャラクターの魅力も今ひとつで、読むのが辛かった。やはりお嬢様と執事、ジャガーで現場に乗りつける刑事くらいのインパクトが欲しい。さもなくばあっと驚く謎解きを期待する。
読了日:5月14日 著者:東川篤哉


ペナンブラ氏の24時間書店ペナンブラ氏の24時間書店感想
活版印刷時代の稀覯本に隠されたカルト的な謎を、最新のIT技術を駆使して解き明かしていく冒険譚。ペナンブラ氏の24時間書店の奥地棚では何が行われているのか。Googleは本当にこういう会社なのか。という興味の二本立で、最後まで飽きさせない。グランブルが考案した紙製の組立式スキャナや、その取引が行われるピザ屋にも魅了される。物を調べたり探したりするにはどうすればよいかという案内書のような物語で、大変興味深かった。一時期フェスティナ・レンテという言葉にハマっていたので少々こそばゆい思いをした。
読了日:5月23日 著者:ロビン・スローン


私が語りはじめた彼は (新潮文庫)私が語りはじめた彼は (新潮文庫)感想
大変面白かった。interestingの意味でもamusingの意味でも。関係者の視点で次々と語られていく連作形式の小説はよくあるが、こういう展開になるとは予想だにしなかった。私のような一読者が言うのもおこがましいが、実に上手い作家さんだと思う。『舟を編む』でもそう感じたけど、これを書いた時点で既にベテランの貫禄だったとは。個人的に『まほろ駅前…』より人間の闇に焦点を当てたこちらが好みなので、この小説で直木賞を取って欲しかった。
読了日:5月28日 著者:三浦しをん

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