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florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

2013年8月の読書メーター

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2284ページ
ナイス数:102ナイス

東の海神 西の滄海 (X文庫CDブック)東の海神 西の滄海 (X文庫CDブック)感想
付録の「漂舶 十二国記外伝」目当てに中古で購入。斡由の墓に尚隆と六太が参るシーンは何処かで読んだか見たかした気がするけど気のせいか。CDドラマは分かりやすくて面白かった。「麒麟」のイントネーションは「キリンさんが好きです」のキ→リ↑ン↑だと思っていたが、ドラマ中ずっとキ↑リ↓ン↓と発音されていたので違和感があった。
読了日:8月4日 著者:小野不由美,山口勝平,梁田清之,石田彰,子安武人,関智一,三木眞一郎
ホテルローヤルホテルローヤル感想
第149回直木賞受賞作。道東のラブホテルを軸に、周囲の人達の身の丈に合った生き方が切なく語られる7つの短編集。廃墟となったホテルに始まり、建設を決意するラストまで時系列が逆行するので、人物の繋がりが少しずつ分かっていく過程はまるでルーツを辿るよう。どれもロケーションの湿原を思わせる哀しい男女の話なのに読後感がさほど重くないのは、ラストの始まりに向かって若返っていくからかもしれない。親に逃げられた女子高生と、結婚前からの不倫を続ける妻から逃げる先生の話「せんせぇ」はずっしりきた。釧路湿原が見たくなる。
読了日:8月7日 著者:桜木紫乃
新世界より(中) (講談社文庫)新世界より(中) (講談社文庫)感想
最も将来を嘱望されていた瞬が橋本・アッペルバウム症候群により業魔化。守は教育委員会より送られた不浄猫から逃げるため家出。真理亜は守を助けるべく共に町を去る。ついに一班は早季と覚の二人だけになってしまった。人間一人が核兵器以上の破壊力を持ち、不適格者は容赦なく排除される世界の仕組みが徐々に明かされていく。呪力を持たないバケネズミたちは物質文明を飛躍的に進歩させ、2年後の早季との邂逅でスクィーラは怪しい企みを暗示させる。続きが楽しみ。
読了日:8月9日 著者:貴志祐介
グーグーだって猫である5 (角川文庫)グーグーだって猫である5 (角川文庫)感想
7匹の子猫が誰も人工ミルクを飲まず、オトナ猫のグーグーだけが飲んでいたのが可笑しかった。ノラ猫が庭で子供を産んだので保健所に引渡すと言う人に、お宅にその子猫“拾いに”行きます、と助けに行くシーンには色々考えさせられた。捨てられた猫がノラになっているのだろうか。大島家の子になった猫達は幸せだと思う。
読了日:8月14日 著者:大島弓子
新世界より(下) (講談社文庫)新世界より(下) (講談社文庫)感想
悪鬼を倒せる唯一の武器を手に入れるため、東京の地下をさまよう四人。案内するニセミノシロモドキはTOSHIBA製、向かう場所は中央合同庁舎第8号館。リアル過ぎる。恐ろしい生物の巣窟となった地下鉄の成れの果ての洞窟を決死の覚悟で行軍する様が凄まじかった。どうやって悪鬼を倒すのか最後までハラハラドキドキ。基本的人権のために闘うスクィーラには色々考えさせられたが、知性を持った存在には等しく権利が与えられるべきという考えは正しいと思う。最後に明かされたバケネズミの正体は思った通りだった。奇狼丸の壮絶な最期に黙祷。
読了日:8月16日 著者:貴志祐介
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 09月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 09月号 [雑誌]感想
人生の9割は、「捨てる」ことで決まる。仕事や会議の際にはメールチェック等他の作業は一切せずに集中。「マルチタスクをやめてマイナスになったことは何一つなかった」集中した方が効率が上がるのは当然だろう。物を捨てるのも同じ。「なくては困るモノって、じつはほとんどなかった」わかっちゃいるけど捨てられない。来月休暇取って断捨離するか。◆リケジョの話、周囲のリケジョ像に合わせて振る舞う必要はないと思うよ。
読了日:8月21日 著者:
ラブレスラブレス感想
夕張炭鉱夫の娘として生まれた百合江の波乱万丈の人生。高校にも行かせてもらえず父親の借金の形に乱暴され、妹の紹介で結婚した夫は借金まみれで旅館でタダ働き、出産中に連れ子を売られる。老後のため土地を買ったら悪徳商法で無一文に。そんな人生でも誰を恨むでもなく欲を出すでもなく、自分に折合いをつけて淡々と生きていく。それが北海道の土地柄に絶妙にマッチしていると感じた。ラストは確かにいいシーンだけど、私としては日の出観光の石黒さんに締めてもらいたかった。綾子を売った高樹親子には天誅が下って欲しかったとつくづく。
読了日:8月23日 著者:桜木紫乃
夢を売る男夢を売る男感想
出た!出版モノ!一作ごとに全く異なるジャンルの作品を発表する著者が、満を持して送り出した掟破りの作家ネタ。もう痛快丸かじりで抱腹絶倒。自分は本を出すに相応しい人間だと思い込んでいる人達が手前勝手に持論を展開する様がたまらない。特に「チャンスを摑む男」のフリーターには今時の若者の馬鹿さ加減をこれでもかこれでもかと見せつけられ、ごめんなさいと謝りたくなった。作家を批判するシーンではしっかり百田何某を登場させているし。こういう面白い小説を書ける人がいるのだから、出版界もまだまだ捨てたものではないと思いました。
読了日:8月26日 著者:百田尚樹
ナミヤ雑貨店の奇蹟ナミヤ雑貨店の奇蹟感想
いい話だった。廃屋のナミヤ雑貨店に迷い込んだ3人のコソ泥達の元に過去からの悩み相談が届き、皆で真剣に考え返事を書いて牛乳箱に入れると、相談者の元に届いてお礼の手紙がまた届く。この時空を超えた悩み相談のからくりが科学的に説明されることは無論ないが、児童養護施設を中心とする関係が少しずつ明かされ、そうだったのか!と最後には納得してしまう。みんな一生懸命生きていた。コソ泥達の未来も明るい。丁度ショッキングビートルズを聴いていた時に読んだので、私も参加できたような気がして嬉しかった。
読了日:8月28日 著者:東野圭吾

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