florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

2013年6月の読書メーター

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1839ページ
ナイス数:96ナイス

学問 (新潮文庫)学問 (新潮文庫)感想
山田詠美の作品では米軍基地の男と付き合うビッチな女性がお馴染みだが、この小説は静岡県美流間市の方言丸出し純日本風男女が主人公だ。仁美が七歳の時に知った儀式が高二のある日自慰へと変わるまで、性を学習していく様子が細やかに描かれており、グループの皆がひたむきに自分の人生を全うしていく姿に真摯な気持ちになってしまった。死んじゃえ、と言う時には絶対死なないのに、死んじゃあ嫌だよ、と言うと死んでしまうんだね。妻は桃子ではなく仁美であって欲しかったが、特別過ぎてそうなれなかったのも分かる気がする。
読了日:6月4日 著者:山田 詠美
タイニーストーリーズ (文春文庫)タイニーストーリーズ (文春文庫)感想
表紙の絵さながらに色とりどりの飴玉のような21話からなる短編集。安定の「GIと遊んだ話」は(一)が印象的。羅紗緬、勉強になりました。あとは「百年生になったら」が面白かった。私もあれくらいエネルギッシュに生きていきたい。「モンブラン、ブルーブラック」は先が読めてしまうけど万年筆好きにはたまらない作品。「クリトリスにバターを」は村上龍の「限りなく透明に近いブルー」の第一稿タイトルを許可を得て使用したとのこと。そちらも再読したくなる。何にせよ、相変わらず山田詠美の小説は読んだ後に米語を勉強したくなってしまうよ。
読了日:6月6日 著者:山田 詠美
聖女の救済 (文春文庫)聖女の救済 (文春文庫)感想
『容疑者Xの献身』に比べて不評だったと聞いていたが、十分面白いではないか。これまた一気読みしてしまったけど、ちょうど来週のドラマでやるそうなので滑り込みセーフというところか。ラストで明かされる鮮やかな叙述トリックにうっとり。驚愕のトリックと呼ぶにふさわしいとは思いつつ、いざという時にちゃんと機能するのか疑問に感じた。ネタバレしそうでこれ以上は書けないが、草薙刑事の心中お察し申し上げます。ドラマの予告編ではずいぶん原作と違った感じだったけど、岸谷クンでは無理もないか。残念。
読了日:6月10日 著者:東野 圭吾
ダース・ヴェイダーとルーク(4才)ダース・ヴェイダーとルーク(4才)感想
プリンセス・レイアと順序が逆になってしまったが、元祖スター・ウォーズ子育て編は健在だった。さしものヴェイダー卿も4歳の息子にはかなわない。映画と同じ台詞でかくれんぼとか笑ったw ルークもハン・ソロとは遊ばせてもらえなかったのね。
読了日:6月13日 著者:ジェフリー・ブラウン
憤死憤死感想
「トイレの懺悔室」が怖かった。結局現在の親父がどうなっているのか分からないままで怖さがエンドレス。「憤死」と「人生ゲーム」はなかなかいい話だった。
読了日:6月17日 著者:綿矢 りさ
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 06月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 06月号 [雑誌]感想
世界に通用する「教養」を身につけよう。の記事が面白かった。◆断片的な知識を積み重ねただけでは単なる博識に過ぎず、総合的な知「教養」にはならない。断片的な知識をつなげて体系的な「物語」にする能力が必要。教養とは「学術的な『知』を生活と結びつけて活用する能力」といっていいかもしれない。◆大人になってからの学び直しは、「何が自分に欠けていて、どうすれば埋められるのか。それにはどのくらい時間がかかるのか」と意識することで、学生時代と比べて“ショートカット”することが可能。
読了日:6月19日 著者:
2分間ミステリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)2分間ミステリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
2ページ程度の問題文の中に必ずヒントが含まれており、答えもすぐ確認出来るので、空き時間に気軽に頭の体操が楽しめて良かった。ハレジアン博士が美貌の女性オクタヴィアとディナーに出かけ、空腹にキレそうな彼女にお構いなしにオーダーもせず事件の話を展開するシチュエーションがお気に入り。あとプレイボーイの失敗談も。こういう超短編集を読むと長編が恋しくなりますね。
読了日:6月21日 著者:ドナルド・J. ソボル
もっと2分間ミステリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)もっと2分間ミステリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
今回はあまり日本に馴染みのない雑学によるところが多かったせいか、分からない問題が沢山あった。まあ雑学書だと思って読めばいいのかもしれない。超短編集を2冊続けて読んだので、切に長編が読みたい。
読了日:6月26日 著者:ドナルド・J.ソボル,武藤 崇恵,Donald Sobol

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