florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

2012年9月の読書メーター

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1872ページ
ナイス数:35ナイス

英雄の書(上) (新潮文庫)英雄の書(上) (新潮文庫)感想
「エルムの書」に触れて英雄に取り憑かれ、最後の器となり破獄を引き起こしてしまった兄ヒロキ。妹ユリコは兄を救うため、書物たちの力を借りて「印を戴く者(オルキャスト)」ユーリとなり、物語の源泉「無名の地」に向かう…無名の地より連れ帰った従者ソラの正体は?兄の学校で何があったのか?下巻を待て!
読了日:9月7日 著者:宮部 みゆき
湿地湿地感想
面白かった!どうなるのか先が知りたくてページをめくるのがもどかしかったほど。45の細かい章に分けられ、スピーディに展開していく構成もよかった。女性に対する性暴力の正体を男たちに知らせたい、そのためには表現を妥協しない、全部書き切る、と著者はインタビューで言っている。アイスランドの伝承文学サーガのように、簡潔で的確な表現を心がけていると。その言葉通りに重いテーマが凝縮されて生々しく描かれており、読後は大きな満足感に浸った。ウイドルに黙祷。
読了日:9月12日 著者:アーナルデュル・インドリダソン
犯罪犯罪感想
弁護士の著者が実際の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ・愛おしさを鮮やかに描きあげた短編集。『カラマーゾフの兄弟』のように事実だけを淡々と書く手法のほうが、読者により感動を与えると言っていたのは村上春樹だったか。評判通り「エチオピアの男」も良かったけど、一生愛し続けると誓った妻を殺めた72歳の老医師の話「フェーナー氏」が大変印象的だった。あと、ドイツの警察にかかったら解決しない殺人事件などひとつもないという「幸運」も。バラバラにされてからも心筋梗塞だったとちゃんと認めてもらえるなんて、凄い。
読了日:9月19日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 10月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 10月号 [雑誌]感想
「女性は仕事と家庭を両立できない」という論文のタイトルにビックリした。が、正しい結婚相手を見つければ仕事と家庭は両立できるらしい。あと、働きたいなら卵子凍結をしておけと。男性は当たり前のように仕事をさせてもらえていいですね。遠い未来、男性に子供を産んでもらえる日がくるだろうか。
読了日:9月21日 著者:
ボクを包む月の光 -ぼく地球(タマ)次世代編- 11 (花とゆめCOMICS)ボクを包む月の光 -ぼく地球(タマ)次世代編- 11 (花とゆめCOMICS)感想
ソルにしてやられた未来路なさけなさすぎ。パメラももう帰って来なくていい!…なんというか、次世代が次世代すぎてついていけなくなりつつある。シリアスな紫苑と木蓮が恋しい。
読了日:9月23日 著者:日渡早紀
男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常 1 (ガンガンコミックスONLINE)感想
ズババババーンと面白かった。
読了日:9月23日 著者:山内 泰延
男子高校生の日常 2 (ガンガンコミックスONLINE)男子高校生の日常 2 (ガンガンコミックスONLINE)感想
生徒会万歳。
読了日:9月23日 著者:山内 泰延
英雄の書(下) (新潮文庫)英雄の書(下) (新潮文庫)感想
ソラの正体は思った通りだった。他にはあり得ないと思っていたが、その解説が長い、しつこい、わかりにくいで大変残念。書物や物語の世界を題材にしたファンタジーという事で期待が大きすぎたか。「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」と言いたいのはわかるが、無名の地で永遠に償わなければならないほどの咎人とされるのは少々行きすぎではないのか。「一にして万、万にして一」はストンと納得出来た。
読了日:9月26日 著者:宮部 みゆき

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