florineのブログ

読んだり観たり遊んだりした感想

1月の読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1572ページ
ナイス数:15ナイス

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 01月号 [雑誌]COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 01月号 [雑誌]
読了日:01月07日 著者:
絶園のテンペスト(4) (ガンガンコミックス)絶園のテンペスト(4) (ガンガンコミックス)
読了日:01月09日 著者:城平 京,左 有秀,彩崎 廉
絶園のテンペスト(5) (ガンガンコミックス)絶園のテンペスト(5) (ガンガンコミックス)
読了日:01月09日 著者:城平 京
音楽の在りて音楽の在りて
左ききのイザン」の前編にあたる「ヘルマロッド殺し」が読めて感慨深かった。小説でもやはり萩尾作品、どの作品も独特の世界観がテンポよく描かれていて、情景を(というかマンガを)思い浮かべることができた。「美しの神の伝え」は是非マンガでも読みたい。あとマンガの「マージナル」は小説でも読んでみたい。
読了日:01月11日 著者:萩尾 望都
夜行観覧車夜行観覧車
事件が起き、周囲の人々の言動から真相を次第に明らかにしていく、ワイドショーのようにミーハーな面白さがこの小説にはあった。自分の立場からしか物事を考えられない人達の勝手な言い分の描写が相変わらずこの著者は上手い。それぞれの登場人物が手前勝手な理屈をこれでもかこれでもかとまくし立てる様は痛快だった。どんなに理不尽に見える態度にも、それなりの理由はあるもんだと感心しきり。
読了日:01月16日 著者:湊 かなえ
九月が永遠に続けば (新潮文庫)九月が永遠に続けば (新潮文庫)
佐知子の一人息子である文彦は、サンダルばきでゴミを出しに出たまま失踪した。心配にかこつけて佐知子の家に図々しく入り込んでくる服部。友人から明かされる息子の恋心。愛人の事故死は息子の仕業なのか。精神科医である前夫との別れの原因は…奥さん心配ですなあと言いながら人の家にずかずか上がり込み、勝手に冷蔵庫からビールを出して飲むような服部にとにかく圧倒された。誰もが嫌悪感を抱くようなこの無神経男と、事件に翻弄される佐知子がどうにかなってしまうのではとはらはらしながら読んだ。研ぎ澄まされた人物描写がイチオシの作品。
読了日:01月18日 著者:沼田 まほかる
彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
デビュー作『九月が永遠に続けば』の服部もすごかったが、この作品の佐野陣治も凄まじい。信じられないほど不器用でだらしなく、便器を汚さずに小便もできない。陣治が触れるとなんでも汚れる、なんでも壊れる、なんでも失くなる。そんな陣治と暮らす十和子は8年前に別れた洗練された黒崎が忘れられないが…。解説の藤田香織氏をして「これを恋と呼ぶのなら、私はまだ恋を知らない」と言わしめた作品。ラストで登場人物の印象が反転する。読後感は正しく「打ちのめされた」感じであった。
読了日:01月25日 著者:沼田 まほかる

2012年1月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター